2014年6月3日火曜日

夏の髪型

by 井上雪子


「あっ」と言ったまま二の句が継げない、そんな短さまで髪を切った。正確に言うと「短くしてパーマかけて」と美容師さんに言っただけなので、髪を切ってもらったというか、切られたというか。

しばしの驚きやら爆笑の後、「夏らしくていいね~」とか、「よく似合うよ」とか言って下さる方もいないことはないが、「勇気があるね」とか「精悍・・?」とか言われ、まあ、俳句って最高に短い詩型にはぴったりなのだと負け惜しみのように思ったりもする。

女子というものは、切ったか切ってないかわからないくらいの「いつも同じ」の髪型キープがメジャーであって、オシャレ番長は小まめに美容院に通うものなのだろう。私のように、たまに美容室に行って思い切り切るというパターンは、「けっこう髪型、変えますよね」という女子コメントになる。自分自身では単に短くしてパーマかけたにすぎないという認識なのだが、鏡を見ればやはりちょっと別人が映っていて、すれ違っても気づかない人もいる。

俳句という短い詩型の表現スタイルも、季節ごとにくっきり変えることができたらとても素敵なことだろうと私は思う。猫も私も早くも夏バテ気味だが、夏を楽しむところへ進もう。

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