2015年7月20日月曜日

滝に詠えば

by 梅津志保


その滝は、遠くからでも見ることができた。

週末、静岡に行き、途中滝を見に行った。私は、滝に向かって川沿いの道を歩く。滝は、小さいが、しかし、力強く、山から生まれたばかりの水を落としていた。その滝を、とても好ましく思った。大人も子供も、滝壺の辺りで、笑顔で水を楽しむ。湧水をペットボトルに入れて持ち帰る人もいた。私も飲んでみた。喉が冷えて、体が元気になる。「生活水なので汚さないように。」という看板があった。近所には、家々が点在していた。

美しい滝のそばで暮らす人々。生活の一部で、特別に意識することはないのかもしれない。でも、家に帰ってきて調べると、滝のお祭りもあるようで、やはり近所の人に大切に守られて今があるのだと思いを巡らす。

滝の周りは、空気が澄んで、頭が冴える。その姿形、音、人々の暮らしを敬い、心に刻み、俳句につなげたい。

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