by 井上雪子
自宅の近くに大きくて新しいマクドナルドがある。そこでコーヒーを飲んでいたら、なんだか、不思議な音楽が流れてきた。たぶんヨーロッパ系の、しいて言えばロックっぽい曲なのだが、「意味を持たない」歌を歌おうとしている、そんな思いが伝わってくる。
マックの音楽はたぶん、聴くことを意識させないものが選ばれているのだろう、ふと気になり印象に残る音楽は珍しい。
低い、男のヴォーカルは歌詞をうたってはいない。
呪文とかお経でもなく、言葉でもない。メロディでもリズムでさえもない。これはなんだろう。
歌ではなくなるエッジの上の歌、
歳時記から放たれた俳句のようなものだろうか。
あの歌はどこへ向かって、届き、育つのだろうか。
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