2014年11月24日月曜日

抹茶と和菓子のかけ算

by 梅津志保


以前、会社の茶道部に所属していたことがある。

作法は難しく、何度も先生に叱られて、へこんだ日もあった。

でも、季節毎の和菓子の美しさが毎回楽しみであった。春は新緑の明るい緑の葉、秋は深みのある赤い紅葉など、抹茶の緑とお菓子の色のかけ算が新橋のビルの一室に確かに季節の訪れを告げていた。お茶の渋さとお菓子の甘さのかけ算も最高である。

「豆句集 みつまめ」その5粒目(2014年立冬号)が完成した。自分の作品をふり返ると「視覚」から入ったものが多い。もっと味覚や聴覚、五感を研ぎ澄ました作品ができないものかと思う。
明日は季節を見つけに、季節を味わうために和菓子屋さんに行ってみよう、そして静かに和菓子と向き合ってみよう、そんな風に思う。

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